温室効果ガス「25年までに排出ピークから減少に」 IPCC報告書

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香取啓介、関根慎一
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 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は5日、最新の評価報告書を公表した。産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑える世界目標の達成には、2025年までに温室効果ガス排出を減少に転じさせる必要があるとした。現状のままでは、今世紀末の気温上昇は3・2度に達するという。実現の道は確実に狭まっており、今すぐ行動が必要だと呼びかけている。

 公表されたのは、温室効果ガスの排出削減策について検討する第3作業部会の報告書。温暖化対策の国際ルール「パリ協定」では、気温上昇を2度よりかなり低く、できれば1・5度に抑えることを目標とする。

 すでに地球の平均気温は約1・1度上昇。報告書によると、各国が掲げる削減目標をすべて達成できたとしても、約2・8度上昇が避けられない。このままの排出が続けば今後20年で1・5度を超える可能性がある。

 1・5度に抑えるには、25年までに各国の総排出量がピークに達し、減少に転じなければならない。世界全体で50~55年には二酸化炭素(CO2)の排出を「実質ゼロ」にする必要性も強調した。

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2022年4月5日12時17分 投稿
    【視点】

     日本ではSDGsがブームのようになってきていますが、言うまでもなく、気候変動対策はSDGsの掲げる目標の一つです。気候変動のパリ協定は2015年12月に採択されたため、同年9月のSDGs採択時にはまだ交渉中でした。こういう経緯があって、S