作品展示できないなら…逆手にとった展覧会 「今しか見られません」

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山崎琢也
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 昨秋から改修工事をしていた静岡県立美術館静岡市駿河区)が2日、リニューアルオープンした。これに合わせて作品の無い展覧会が開かれている。タイトルは「大展示室展」だ。

 普段は様々な美術品であふれる展示室に入ると、大きな移動壁に迎えられた。通常の展示では消されている天井灯が明々と照らす室内には、職員が館内で使う機材などが並んでいた。同展で展示されているのは美術品ではなく、作品を展示するための「ハコ」である展示室の機能そのものだ。

 同館は昨年9月から、大規模な修繕工事のため休館していた。工事終了直後は使用した塗料などが作品に影響を及ぼすおそれがある。そのため一定期間放置して、室内の環境を安定させる「枯らし期間」を設けるが、その間は作品を展示できない。

美術館の「裏方」に着目

 当初は工事を行わなかったロ…

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