あの苦難、ロシア蛮行の伏線 国閉ざしては生きられない

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駒野剛
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記者コラム「多事奏論」 駒野剛

 病院が攻撃される。ショッピングセンターにミサイルが撃ち込まれる。戦闘員でないウクライナ市民がロシア側に殺害される。400万人を超す難民が国外にあふれ出る。私たちが生きる21世紀の出来事と到底思えない蛮行が連日繰り広げられる。

 この悲惨を前に脳裏に広がったのは30年前のモスクワの情景である。1992年1月に入国したロシアは、2日から統制経済が廃され、価格自由化の世界に突入した。

 値上がりを恐れ人々は買いだめに走り、店頭にモノは乏しかった。一方、通貨ルーブルは10年前に1ドル=0・7ルーブル程度だったのが、1ドル=100ルーブルほどに暴落。銀行で交換する際には紙くず同然になった大量のルーブル札を入れる大袋が必要だった。

 忘れられない光景がいくつかある。

 市場に行ったとき、野菜など…

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