マスクなしで鬼ごっこ、注意され不登校に…「でも居場所はあるよ」

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安井健悟
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 新型コロナウイルスの出口が見えない中、心と体に異変を生じる子どもが相次いでいる。春休みなどの長期休暇明けには不登校になる児童生徒が増えるとされ、支援団体は子どもに気を配るよう呼びかけている。コロナ禍で気持ちが不安定になり、大型連休明けに不登校になった、ある親子に話を聞いた。

 「第1波」が収束しつつあった2020年6月。小学6年だった曳原紀乃(のの)さん(13)=大阪市東淀川区=は放課後、近所の公園で友達と鬼ごっこをしていた。みんなマスクをしていなかった。その様子が学校に通報され、先生から注意を受けた。

 「外やのになんでやろ」

 モヤモヤした気持ちに覆われた。

子どもや保護者の主な相談窓口

「24時間子供SOSダイヤル」0120・0・78310▽NPO法人「キーデザイン」のLINE相談窓口「お母さんのほけんしつ」(同名で検索)

 紀乃さんが通う学校では、休校が長期に及び、授業のペースが上がった。苦手な算数から次第についていけなくなり、学校に行くのが嫌になり始めた。

 紀乃さんは明るい性格。友達と話すとき、ついつい前のめりの姿勢になる。コロナが流行期に入ると、クラスで「ちょっと近づきすぎちゃう?」と言われた。

「おはよう」に返事がなくて

 「明日休んでいい?」…

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