ナイフで削られた文字 三浦綾子の魅力伝える企画展

本田大次郎
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 作家・三浦綾子(1922~99)の生誕100年を記念した企画展「プリズム」が、北海道旭川市三浦綾子記念文学館で開催されている。夫・光世との強い絆を伝える初公開の詩やノートのほか、三浦の魅力を立体的に浮かび上がらせる品々が展示されている。

 初公開となる「三浦光世に捧げる詩」は、2014年の光世の死後、日記から見つかったもの。「光は個体になるのだろうか」で始まる、2人の深い愛を伝える一編だ。三浦の詩は、小学生の時に書いたものや、作中に出てくるものはあるが、詩として発表されたものは他に見つかっていないという。

 光世との結婚前、綾子が闘病生活を送っていた時に短歌をまとめたノートも公開された。表紙には「私   三浦光世さんに差上げて下さい」の書き込み。自伝小説「道ありき」では、「私が死んだら」と書いたが、光世が「死んだら」の文字をナイフできれいに削り「必ずなおりますよ」とほほえんだ、と紹介されている。

 展示は「作品を生み出した者として」「平和を実践したものとして」など五つのテーマに沿って、三浦の小説や人物像を伝える。難波真実事務局長は「三浦文学は、今に通じる優れた作品。ぜひ、この機会に触れてほしい」と話す。

 入館料は大人700円、学生300。高校生以下無料。月曜休館。問い合わせは同館(0166・69・2626)。(本田大次郎)

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