到着した避難者は茶道の孫弟子 住居用意する師匠「私が助ける番だ」

ウクライナ情勢

滝沢貴大、大山稜
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 5日午前11時半ごろ、ウクライナ避難者20人を乗せた政府専用機羽田空港に到着した。20人は機内で新型コロナウイルスの抗原検査を受け、全員の陰性が確認された。

 その後、午後2時半すぎから空港のコンコースに順次、姿を見せた。コートや大きなバッグを疲れた様子で抱えた人や、女性と手をつないで歩く小さな男の子の姿もあった。

 このうち40代女性と10代の息子は、神奈川県鎌倉市の西川勝さん(78)らの出迎えを受けた。

 西川さんは旧ソ連時代の1991年からロシアに住み、茶道を教えていた。その時の弟子が後に故郷のキーウ(キエフ)で開いた茶道教室の生徒が、今回日本に来たウクライナ女性だった。

 西川さんは孫弟子にあたる女性と息子のために、自らが保証人になって住居を用意する予定で、「モスクワにいる時、弟子たちに助けられた。今度は私が助ける番だ」と考えたという。「疲れているようだが、無事に到着した姿を見てホッとした。顔を見るまで来日が実現するかどうか不安だった」と話した。

 ただ、学校、仕事、生活費など今後のことは「不確定な要素が多い」。オンラインでウクライナの学校教育を受けられないか検討するという。

 長時間のフライトを経て日本にたどり着いた母と息子は、西川さんらと一緒に電車で移動した。母は肩にもたれ掛かって眠る息子の頭を静かになでていた。(滝沢貴大、大山稜)