自らを「遅咲き」と友野一希(セントラルスポーツ)は表現する。
実際、本格的に世界の舞台を意識し出したのは大学生になってから。
それでも今、「ここでもう一段階ギアが上がるんだ、と自分でもびっくり」。
23歳という年齢は、フィギュアスケートでは決して若手ではない。だが、伸び盛りの真っ最中だ。
来週も世界選手権に出た選手たちの話題をお届けします
3月、フランス南部のモンペリエで開催された世界選手権で6位に食い込んだ。歩んできた道のりの確かさと、無限の伸びしろを実感したのだろう。試合から一夜が明け、初々しささえにじませて言った。
「高校生の時と比べても今、一番元気じゃないか。スケートが楽しくて、楽しくて。帰ったらどんな練習をしよう」
友野は、世界選手権で一気に成長する不思議な選手だ。
振り返れば、前回出場した時…

フィギュアスケート特集
グランプリファイナルの結果や、注目選手の最新情報はこちらから[記事一覧へ]