「地獄」の別府と「仏」の臼杵が協力、狙うは四国 真剣勝負から一転
温泉や地獄巡りで有名な大分県別府市と、国宝の石仏群やふぐ料理が自慢の同県臼杵市が、観光客を呼び込もうと手を組んでいる。一昨年はそれぞれを「鬼」「仏(ほとけ)」と呼んで勝ち負けを競ったが、今年は一転、両市の魅力を紹介する共同パンフレットを作成。海上航路でつながる四国からの観光客誘致を狙っている。
別府市と臼杵市は「仏にする?地獄にする?事業を推進する会」を結成し、2020年度から3年間の共同事業に取り組んでいる。一昨年12月には「おもてなし対決」と銘打ち、別府市が宿泊代を割り引く「鬼割」、臼杵市が名物のふぐ料理を割り引く「ふぐ割」で利用客の多さを競った。結果は6499人対1691人で臼杵市の“圧勝”だった。
今年は両市が協力し、四国からの観光客を念頭に「次の休みは 対岸のまち 臼杵・別府へ。」と呼びかける5千部の観光パンフレットを作成。表紙には臼杵に入るフェリーを、裏表紙には別府から出港するフェリーの写真をあしらい、両市やフェリーを運航する運輸会社、松山市などに配布した。別府市の長野恭紘市長は「これからは広域観光が重要。県内を回遊する観光客を増やすなど、各市などとの連携を進めたい」と語った。
臼杵市おもてなし観光課の担…
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