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がん細胞1個単位で狙い撃ち 筑波大など、新しい放射線治療へ実験

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谷口哲雄
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 がん細胞を1個単位で破壊できる新しい放射線治療に向け、筑波大などが茨城県東海村の施設で実験を進めている。この施設の装置は、国内で先行する装置に比べて出力が大きいため、照射時間を短くして患者の負担を減らすことができるという。手術や他の放射線治療が難しい脳腫瘍(しゅよう)や顔や首周辺のがんなどに効果が期待される。

 治療法は「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」。患者の体内に、がん細胞に集まる性質があるホウ素薬剤を入れ、中性子線を患部に照射すると、細胞内のホウ素と反応してアルファ線などの粒子線が出て、がん細胞を破壊する。

 研究チームによると、粒子線が届く範囲は細胞一つ分の約10マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)以下のため、周りの正常な細胞には影響しない。中性子線の強さも正常な組織には影響が出ない程度なので、副作用が少ないという。

 脳の重要な部位に腫瘍が染み込むように広がっている場合、手術や他の放射線治療では機能障害を避けるために十分な治療ができないケースもある。だが、BNCTなら治療できる可能性がある。

2023年初めにも臨床試験

 国内では、南東北BNCT研…

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