銀行ならぬタイの「金行」 ウクライナ危機後の金価格上昇で人だかり

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バンコク=福山亜希
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 ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、安全資産と呼ばれる金の売り買いが活発になっている。なかでも金への信頼が高い東南アジアのタイでは、街角の「銀行」ならぬ「金行」に連日大勢の客が訪れている。

 3月末、バンコクのチャイナタウンにある金行のカウンター。店頭のケースには大量の指輪やネックレスが並ぶ。「ずっとウクライナ情勢を気にかけていた。停戦交渉の報道を見て今が高値だと思い、売ることにした」。重厚な金のネックレスを売った女性(70)は、分厚い札束をかばんにしまいながらそう答えた。

 金の価格に影響を与える金先物価格はウクライナ危機後、上昇傾向にある。日本取引所グループによると、3月29日の取引時間中に1グラム=7731円をつけ、1982年の取引開始以来の最高値を更新した。

 タイでも同様に金の価格が上昇。現地の金商業組合によると、3月9日、一般的な取引単位の15・244グラムあたり3万2100バーツ(約11万7900円)の値をつけ、こちらも最高値を記録した。

 背景には世界的な物価高があ…

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