君は何者だ ラグビー高校代表候補の名簿で見つけた謎の197センチ
佐藤祐生
スポーツ好奇心
3月7日、ラグビー高校日本代表候補のエキシビションマッチが静岡で開催された。
出場選手の名簿を見ていて、ある選手に目がとまった。
いわゆる有名校の選手ばかりが並ぶなか、ラグビーの強豪校としてはなじみの薄い高校からメンバー入りしていた。
さらにその身長は197センチ。名簿の52選手の中で最も高い。
君は何者だ。
冬の第101回全国高校大会(大阪・東大阪市花園ラグビー場)で優勝した東海大大阪仰星、準優勝の国学院栃木、優勝6度で4強入りした東福岡……。
強豪校の選手ばかりが並ぶ名簿にこうあった。
「能勢涼太郎、川西北陵高校、197センチ、93キロ」
川西北陵は兵庫県川西市にある県立校。ラグビー部が全国高校大会に出場したことはない。
気になって、エキシビションマッチがあった数日後に学校に電話をかけてみると、18歳の彼は近畿大への進学が決まっていた。
新年度が始まった4月1日、近大に会いに行った。
能勢がラグビーを始めたのは…