ダウンタウンも立った メディア駆使して成長の吉本、その力の源泉は

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編集委員・後藤洋平
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 吉本興業が今月、創業110年を迎えた。2、3両日に開催した記念公演「伝説の一日」は、明石家さんまら大物も出演した大阪での舞台を有料配信してチケットを売り、自前のBS局でも特番を編成。メディアを駆使して一大お笑い企業になった今の吉本の総合力を見せつけた一方で、印象づけたのは「舞台こそが原点」の姿勢だ。

松本から浜田への「愛」

 「やりづらいよ。死ぬほど後輩が見てるし……」。3日、大阪・なんばグランド花月(NGK)の舞台に登場したダウンタウン松本人志はそう吐露して笑わせた。

 相方の浜田雅功は「打ち合わせもしてくれへんかった」とこぼしたが、話の流れから徐々に漫才と分かる。2人がNGKに立つのは5年ぶり、漫才となると実に30年以上前にさかのぼる。笑いの中に、松本の浜田への愛を感じさせる内容と合わせ、「伝説」にふさわしい舞台だった。

 オール阪神・巨人宮川大助・花子ら大御所から、霜降り明星ら「第7世代」の若手まで、売れっ子が次々と登場した2日間8公演は別会場でのライブ上映のほか、インターネット経由で11日正午まで視聴できるチケットも売っている。

 こうした「劇場外」にお笑いを届ける手法の原点はメディアとのタッグだ。1960年代の演芸ブーム、80年代の漫才ブーム、90年代のダウンタウン快進撃と、特にテレビとの二人三脚が吉本を全国区に押し上げ、現在はバラエティーだけでなく情報番組にも吉本の所属タレントが多数進出している。

 そうして得たネームバリュー…

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