仏像×ヒップホップ、サングラスは千手観音 「まだ悟りの境地には」

朝倉義統
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 【石川】左右に羽を広げたように無数の金色の手が生えた幅約1メートルの巨大なサングラス。超奇抜なこの金属製のグラスはその名も「HIP―HOP観音」。金沢市池田町のギャラリートネリコで10日まで展示している。

 金沢美術工芸大の大学院生・皆巳(みなみ)洋子さん(23)がつくった。寺院で仏像を見るのが好きなのと、ヒップホップのファッションやグラフィティ(落書き)アートに面白さを感じ、仏教美術を研究している。

 仏教をテーマに千手観音や十一面観音などをモチーフにした仏教徒用の装身具金工作品としてストリート系に仕上げた。サングラスはその一つで、生えている手は千手観音像のセオリーに従い42本にした。

 約2・5メートルのネックレスは、聖観音をモチーフにチェーンの一つ一つがお経の文字をデザインしてつなげたという。キャップは十一面観音をモチーフにし、リングやピアスは般若心経の「色即是空」の文字をデザイン化した。イヤリングは千手観音が示す「慈悲」の文字を対にした。

 皆巳さんは「まだまだ悟りの境地には至っていないので研鑽(けんさん)に励みます」。ちなみにサングラスは18万7千円(税込み)。だが、サングラスは大きさと重さから常に支えなければならず、実用向きではないそうだ。

 問い合わせは、ギャラリートネリコ(076・231・2678)。(朝倉義統)