電動キックボードをシェア 歩くには遠い観光地へ「ちょい乗り」期待

小松万希子
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 京都市内の40カ所で3月24日から、電動キックボードのシェアサービスが始まった。市内では初の取り組みで、地下鉄やバスでは行きにくい目的地への移動や、入り組んだ道の「ちょい乗り」での活用が見込まれている。

 専用アプリから交通ルールのテストを受け、運転免許証を登録すると利用できる。「小型特殊自動車」の免許が必要で、普通免許でも運転できる。

 電動キックボードは、道路交通法などの現行法上、原付きバイクと同じ扱いを受けるため、ヘルメットを着用して車道を走る必要がある。だが、同社のキックボードは国の実証実験の認可を受けており、車道と自転車用の通行レーンを走ることができ、ヘルメットは不要。ただし、最高速度は時速15キロに整備されている。

 シェアサービスは、東京や大阪、横浜でも自転車や電動キックボードのシェア事業を展開する「Luup」が運営。京都市内では昨年秋から、自転車のシェアサービスを始めていた。市内の観光スポットが「歩くには少し遠い」距離に点在することから、観光客の利用も期待しているという。

 サービス開始日の24日は、下京区の「るてん商店街」内で、試乗と安全講習会があった。市民ら約40人が訪れ、操縦方法や注意点を教わっていた。普段はバイクを運転するという北区の会社員男性(34)は、「初めて乗ったが、安定感があった。自転車と同じような感覚で付き合っていけそうです」と話した。

 利用は基本料50円で、1分あたり15円が加算される。貸し出し、返却場所はアプリ「LUUP」で確認できる。(小松万希子)

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