新型コロナウイルスの新規感染者数は、5日までの1週間でみると34都道府県で前週より増え、全国の総計も2週連続で増加した。6日、コロナ対策を厚生労働省に助言する専門家組織(アドバイザリーボード)の会合で分析が示され、全国で感染が再拡大している傾向がより明確になった。
「第6波」の新規感染者数は年明けから全国で急増し、2月上旬から緩やかに減っていたが、3月下旬に底を打って以降は再び増加傾向にある。座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は記者会見で、「リバウンド(感染の再拡大)が懸念され、今後の動向に注意が必要だ」と述べた。
公表資料によると、5日までの1週間で全国の新規感染者は前週の1・08倍となり、2週連続で増えた。地域によって傾向に違いがあり、宮崎県で1・68倍、大分県で1・39倍、熊本県で1・32倍と九州地方の増え方が目立つ。ほかにも島根県で1・42倍、新潟県で1・38倍、和歌山県で1・33倍となった。3大都市圏を見ると、東京都1・04倍、大阪府0・97倍、愛知県0・97倍だった。
年代別では、流行が広がる段…

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