ひきこもり、貧困…自己責任論からの脱却、子どもに訴える社会福祉士

畑山敦子
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 困窮者支援に取り組むNPO「ほっとプラス」(さいたま市)理事で社会福祉士の藤田孝典さん(39)が、子ども向けに書いた著書で、「福祉って、資本主義とたたかうもの!」と訴えている。大胆な主張を子どもに呼びかけた狙いとは――。

 著書は「ひとりでがんばらない! 子どもと考える福祉のはなし」(クレヨンハウス、絵・北村人)。タイトル「ひとりでがんばらない」に込めた思いについて、藤田さんは「貧困もひきこもりも、自己責任ではないということです」と話す。コロナ禍で仕事を失って生活が苦しくなる人が増えても、「自助」の意識は根強く、支援を受けることをためらう状況は変わっていないという。「困った時は支援を利用し、再起していけばいい。自己責任論から脱却し、連帯が広がってほしい」

 現在の資本主義については、「過度に生産性を求め、労働に見合った給料を払わない、長時間労働モデルといった働き方は変わらないといけません」。環境活動家のグレタ・トゥンベリさんなど、欧米のZ世代の社会運動に触れたうえで、「一番のテーマが『反資本主義』で、資本主義に代わる仕組みをつくろうとしている」と指摘。「今後、日本でも若い世代から声が上がってほしいと思います」と話す。畑山敦子