ウー・ウェンさんがつくる母譲りの常備菜 タケノコと高菜漬け炒め
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料理研究家ウー・ウェンさんが作る中国の家庭料理は、母の味を受け継いだものです。社交的で楽天的で、料理上手な母がよく作っていたのが、ゆでタケノコと高菜漬けの炒めものでした。ウーさんが「うちで常備菜と言ったらこれ」というほど、頻繁に食卓に上っていた一皿です。
1960年代から70年代にかけ、中国では文化大革命の嵐が吹き荒れました。両親は気象学者で、幼いウーさんは母とともに下放され、農村を転々としました。満足に勉強をすることもできず、学校では「悪い人の娘」と言われてひとりぼっち。母も慣れない農作業に苦労しました。それでも、外から帰ってくると「何か作って食べようね」と台所に立っていたそうです。気象台の責任者として北京にとどまった父も含め、一家にとって苦しい時期でした。
それから半世紀。ウーさんは…
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