日大不祥事こうして起きた 前理事長の「専制的体制」、報告書が指摘

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三浦淳
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 前理事長らが逮捕された日本大学が7日、一連の不祥事の再発防止策について文部科学省に報告する。これに先立ち、日大が設置した第三者委員会は3月31日、不祥事の原因分析を公表した。238ページにわたる報告書は、前理事長らによって、全国最多の7万人以上の学生数を誇る日大が「食い物」にされたと指摘。その経緯を詳述している。

 前理事長の田中英寿氏(75)は1946年、青森県で生まれた。65年に日大経済学部に入学して相撲部に在籍し、学生横綱に。卒業後は日大職員、相撲部コーチとなり、3度のアマチュア横綱に輝いた。職員としても順調に出世し、99年から理事、2005年に同窓会組織の会長となった。

 理事長に上り詰めたのは、08年だった。

 報告書によれば、この年の9月10日の理事会で、同窓会出身の理事が田中氏を候補者に推薦。これに対し、当時トップの総長は、「牽制(けんせい)機能」を働かせるためとして、教職員ではない外部の理事を推した。

 田中氏VS総長派候補の選挙戦となり、18票を得た田中氏が12票の相手候補を破って理事長に選ばれた。この日の議論は3時間46分に及んだという。

 田中氏は以降、5期13年にわたり、トップに君臨し続けた。報告書は一連の不祥事の原因の一つとして、田中氏による「専制的な体制」を挙げている。田中氏が理事らの選任に大きな影響力を持ち、理事らが「イエスマンで占められるようになっていった」という。

 それは、2期目(11~14年)から目立っていく。

2期目以降、理事長選考の時間は…

 11年の理事長選考で、田中…

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