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小学生の15人に1人はヤングケアラー 長時間ケアが学校生活に影響

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久永隆一
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 大人の代わりに介護や家事など家族の世話をする「ヤングケアラー」が小学6年生の15人に1人、大学3年生では16人に1人いることが7日、厚生労働省の調査でわかった。この年代を対象にした国の調査は初めて。小学生では長時間のケアが学校生活に影響し、大学生は就職とケアの両立に悩むなど、課題の変化も浮かび上がった。

 国は昨年4月、ヤングケアラーの実態を初めて調査した。ただ対象は中学・高校生だけだった。今回は全国の小学6年生(約2万4500人)と大学3年生(約30万人)を対象に実施。今年1月までに各9700

件前後の回答を得た。小学生には学校を通じて調査票を配布。大学生にはメールなどで回答フォームのリンクを送った。

父母の状態「分からない」3割、何を意味?

 小学6年生で世話をする家族が「いる」と答えたのは6・5%。ケアの対象は、きょうだいが最も多く71・0%、母親が19・8%で続いた。きょうだいの割合が高い傾向は、昨年調査の中高生と同じだった。

 「父母」の世話をする子のうち、父母の健康状態を33・3%が「分からない」と回答。子ども本人が状況を理解できずにケアをしている可能性がある。調査報告書は「周囲の大人へ相談しづらい理由の一つと考えられる」と分析した。

 長時間のケアをするほど小学校生活に影響が及んでいた。ケアが7時間以上の子は学校を「たまに欠席する」が28・9%。3~7時間未満の21・5%を上回った。自由記述では「お母さんがいない間、弟、妹の世話をして、学校へ行くのがおくれてしまう」「つらさを分かってほしい。私の気持ちを聞いてほしい」などとつづられていた。

大学生を悩ませる就職

 一方、大学3年生への調査では、世話をする家族が「現在いる」が6・2%、「過去にいた」が4・0%だった。大学進学の際に苦労したことは、「学費などの制約や経済的不安があった」が26・7%、「受験勉強をする時間がとれなかった」が21・6%だった。

 就職への不安についても「通勤できる地域が限られる」が13・4%、「休まず働けるか不安」が11・4%を占めた。

 世話をする家族が「過去にい…

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