雪を頂く谷川岳、利根川のせせらぎ…… 新設中学校のMV披露

星井麻紀
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 群馬県みなかみ町の4中学校を統合して新設した「みなかみ中学校」(みなかみ町月夜野、都丸一郎校長、329人)の開校式が7日に開かれ、校歌のミュージックビデオが初公開された。ふるさとの景色をちりばめた作品を仕上げたのは、校歌の作詞・作曲を担った作曲家・音楽プロデューサーの多胡邦夫さん(48)。「新しい一歩を踏み出して」との願いを込めた。

 雪を頂く谷川岳利根川のせせらぎ――。開校式の壇上に設置されたスクリーンには、学校を取り囲む自然の美しさや、学校の風景を切り取った動画が校歌に乗せて上映された。生徒たちは、画面を目で追いながら、覚えたての新しい校歌を歌い上げた。

 新しい校歌は、仕事で縁があった町から多胡さんが依頼を受けたのがきっかけ。廃校になる4校すべてを訪問し、生徒たちと対話を重ねて作り上げた。

 新しい学校は喜びなのか、不安なのか。尋ねると半数以上の生徒は不安の方が大きかった。「学校は文化でシンボル。それがなくなる圧倒的な寂しさをどうにかして新しい力にしたいという思いで作りました」

 映像があれば、新しい校歌もすぐ覚えられるのではと再び依頼を受け、多胡さんらのチームは3月、計4日間かけて学校周辺などを撮影。ビデオには豊かな自然の中にある学校と、そこから世界に一歩を踏み出そうという校歌のメッセージを描いた。

 生徒たちは4校から集まり、まだお互いの顔と名前が一致しないことも。3年の宮嶋倖太郎さん(14)は生徒を代表したあいさつで「未来を拓(ひら)く鮮やかな風になれ」という歌詞をひき、「まさに私たちに求められていること」と話した。

 「緊張と不安がまだ大きいが、校歌を思い出し、早くみんなで一つになれたら」と期待を込めた。(星井麻紀)