職員室に響く電話、プリントで「指紋消えそう」 デジタル化したら…

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片田貴也
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 連絡はすべて紙のプリント、欠席連絡は連絡帳に書いて近くの同級生らに託す――。そんな学校の常識が、少しずつ変わりつつあります。

 スマートフォンで欠席の連絡をしたり、保護者へのお便りをメールで送ったり。コロナ禍をきっかけに、学校現場でもこうした取り組みが一気に進んだところも少なくありません。教員の負担や印刷費を減らすことにもつながった例もあります。

 ただ、予算やリスクへの懸念から踏み込めない自治体もあり、学校によって格差が生まれているという指摘もあります。

 その現場を取材しました。

職員室で鳴り響いた欠席連絡の電話、今は……

 新型コロナウイルスが国内で流行し始めた2020年。

 朝になると、千葉市立新宿小学校(児童数・899人)の職員室には、保護者からの欠席連絡の電話が鳴り響いた。

 それまで、千葉市内の学校の多くでは、児童が欠席する際、連絡は、保護者が連絡帳に書いて近くの同級生らに託して届けてもらう運用だった。だが、コロナの感染拡大に伴い、接触を避けるため、保護者が学校に電話で連絡する仕組みに切り替えた。

 朝7時半から8時の間に、職員室にいる管理職ら3人ほどが電話を受け、教室にいる学級担任に内線で伝える。電話は多いときで100件にのぼった。

 電話は2回線。「電話を置いたらすぐにまた鳴る繰り返しで、ほかの業務に支障が出ていた」と教頭は振り返る。

 この風景が、デジタル化で一変した。

記事の後半では、デジタル化で生まれた変化や課題などを詳しくご紹介します。学校からの連絡手段やその内容で、気になったことや困っていることはありませんか。体験やご意見などは(dkh@asahi.comメールする)まで。

 21年4月、千葉市教育委員…

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    仲村和代
    (朝日新聞デジタル機動報道部次長)
    2022年4月10日14時8分 投稿

    【視点】 小学校2年生の息子の小学校からも、毎日、たくさんのお便りやチラシが届きます。週に50枚近くなることも。印刷したり、配ったりするだけでも大変なのでは、と感じていました。先生に、紙のお知らせを減らせないかと相談したら、「学校の苦手分野なので、