バチカンと日本、450年の記憶ひもとくシンポ 長崎で10日に開催
日本とバチカンの450年にわたる交流の歴史をひもとく公開シンポジウム「バチカンに眠る日本の記憶」が10日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールで開催される。日本の潜伏キリシタンに関する報告史料や、ローマ教皇庁と日本政府との外交関係史料などの調査研究の成果発表のほか、「バチカンと核兵器問題」など現代につながるテーマの報告も予定されている。
19年秋のローマ教皇来日を契機に企画された「バチカンと日本 100年プロジェクト」(公益財団法人角川文化振興財団主催、朝日新聞社共催)の一環。
シンポでは、上智大の川村信三教授が「ローマ教皇と日本人信徒の往還」について基調講演。その後、「長崎、五島、天草地方をはじめとするキリスト教建築の諸相」「バチカン文書が物語る日本との外交関係」などのテーマで11件の研究報告がある。なかでも、日大の松本佐保教授の「バチカンと核兵器問題 被爆国日本との特別な関係」についての発表は、6月に予定されている核兵器禁止条約の締約国による初の会議を前に時宜にかなった報告になりそうだ。
シンポの入場料は3千円。先着300人。申し込みは以下のサイトから(https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=37795)。
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