上海封鎖、中国経済にブレーキも 部品入らず日本の車生産まで止まる

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井上亮=上海、伊沢健司、村上晃一 西山明宏=北京、福田直之
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 中国最大の経済都市である上海のロックダウン都市封鎖)が長引き、経済への打撃が深まっている。「ゼロコロナ」を目指した外出禁止や移動制限により、生産・物流が滞っている。サプライチェーン(供給網)でつながる日本にも、影響は広がり始めた。

物流と生産がマヒ 工場生産も止まる

 中国の日系企業の物流関係者は「先が読めないのがつらく、どうしたらよいものか」と嘆く。上海の浦東国際空港は従業員も出入りが制限され、空港職員や航空会社の社員らが泊まり込みで業務に当たる。ただ、職員の減少もあって、3月末から便数が2割減った。日本航空は1日2便ある上海と日本を結ぶ航空貨物便について、8日は欠航とした。9日以降も状況に応じて欠航の判断をするという。全日本空輸は、当面1日2便とする方針だが、通常時からはほぼ半減している。

 海運も同様だ。上海港のコンテナ取扱量は12年連続で世界一を誇るなど、日本や世界にとって物流の一大拠点となっている。だがシンガポールメディアは、取扱量は平時の6割にまで下がっていると報じた。上海の港湾では今も24時間態勢で稼働している模様だ。ただ、新型コロナの陰性証明がなければトラックの運転手や作業員が港湾内に入れないことが影響している。

 企業活動も停滞している。ロイター通信によると、米電気自動車大手テスラは上海工場での生産を3月28日から一時止めた。テスラは詳しく発表していないが、当初1日のみの予定だったが、生産停止を延長しているとみられる。中国メディアはドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンの関係者の話として、地元の上海汽車との合弁の上海工場で生産を止めていると報じた。

 日系企業も相次ぎ上海にある…

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