「日本では世界と戦えない」 ウェブ3起業家で相次ぐ「海外流出」
中島嘉克、古賀大己
「ウェブ3」と呼ばれる次世代のインターネットを巡り、有望なスタートアップが日本から「流出」するケースが出ている。日本の法制度では事業が難しく、「世界とは戦えない」という。ウェブ3は暗号資産やメタバース(仮想空間)など市場が急拡大する。日本の潜在的な競争力を失いかねないとして、国の成長戦略に位置づけるべきだという議論も動き出した。
日本では42・195キロをスーツと革靴で勝負しなければならない――。ブロックチェーン(分散型台帳)の開発を手がける「ステイクテクノロジーズ」の渡辺創太CEO(最高経営責任者、26)はそう表現する。
2019年に日本で起業したが、20年10月にシンガポールに会社を移した。「シンガポールにいる今はランニングシューズとスポーツウェアで世界と勝負できている」と話す。
ウェブ3は次世代のインター…
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