災害時に役立つ食の情報、カード72枚に ツナ缶の残った油も…

岩本修弥
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 日々食べる食材をやや多めに蓄えて災害に備える「ローリングストック法」を知ってもらおうと、神戸学院大(神戸市中央区)の教授ら3人が著書「BOSAIカードX(クロス)」を出版した。災害時に役立つ情報が記された食材などのカード72枚を本に付属。カードで学び、非常時にも食べ慣れた食事をすることをめざす。

 本の著者は同大栄養学部の伊藤智助教(46)と社会連携グループの前田緑さん(35)、現代社会学部の舩木伸江教授(45)の3人。カードのイラストは同大の学生が担当した。

 カードには保存期間とともに、災害時の利用法や調理方法などが記されている。例えば、卵は保存期間が2週間程度と日持ちし、常温でも保存できる。ツナ缶は残った油を燃料に、ろうそくの代わりにすることが可能だ。

 3人は2019年から食に関する防災教材の作成を模索。同大の学生が市内の小学校や地域のイベントで行った出前授業を元に、今年3月に本を出版した。

 著書では学校や家で食育や防災を楽しく学べるよう、付属のカードを使ったアクティブラーニング(能動的学習)の方法を紹介。停電後に冷凍食品や野菜を活用できるポリ袋を使った調理レシピも収録した。

 「アレルギーがある人は、避難所で支援物資をもらっても食べられないことが多い。家にある食材を絶やさないことが大切」と伊藤さん。前田さんは「非常食を多く備蓄するのではなく、普段から使う食材を災害時にも使うという考え方を知って欲しい」と話す。

 税込み1980円。全国の書店で予約購入できる。問い合わせは神戸学院大(078・974・1551)へ。(岩本修弥)