「1年生が泣き出す」米軍機騒音に悩む小学校 岩国所属は再編で倍増

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岡田将平
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 中国地方5県で、米軍機の飛行による騒音被害が広がっている。騒音の測定回数や低空飛行の目撃回数がこの5年の間に増加。背景には、米軍岩国基地山口県)への空母艦載機の移駐など基地機能強化があるとみられる。(岡田将平)

 3月下旬の晴れた日、広島県廿日市市の市街地を見渡す場所にある山陽自動車道宮島サービスエリアに、世界遺産厳島神社のある宮島を眺める人たちの姿があった。午後3時ごろ、その上空で「ゴー」という低い爆音が響き渡った。爆音は空を覆うように少なくとも数十秒間は続き、その後も30分ほどの間に相次いだ。2回は軍用機が北東方向に向けて飛んでいくのが見えた。

 岩国市在住の元広島市職員、戸村良人さん(75)は午後3時前から約20分の間に、岩国基地から電子戦機EA18Gグラウラーが4機飛び立つ様子を撮影した。機体は宮島方面に飛んでいったという。2013年から岩国基地の米軍機の撮影を続けている。

 岩国には、在日米軍の再編に伴い、18年春までに厚木基地神奈川県)から空母艦載機部隊約60機が移駐。所属機はそれ以前の倍となる120機以上に増え、極東最大級の基地となった。飛行回数も増えているといい、戸村さんは「1時間で30機くらいどんどん飛んでいくこともある」と話す。

 この日、記者が飛行を確認した場所から4キロほどの場所に廿日市市が設置している騒音測定器では、同じ時間帯に3回、74・7~82・4デシベルの音を観測した。「騒々しい街頭」にあたる70デシベル以上の数値だ。

 周辺では、最新鋭ステルス戦闘機F35Bや戦闘攻撃機FA18スーパーホーネットなどの飛行も目撃されている。「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」の共同代表を務める廿日市市の坂本千尋さん(69)のもとには、宮島や山間部など各地から苦情が寄せられるといい、「広範囲になっている」と語る。

「空をつんざく轟音」泣き出す児童も

 米軍岩国基地に近い広島県西…

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