第38回プーチン氏へ「これが私たちのレジスタンス」 劇場・ホールが再開

有料会員記事ウクライナ情勢

リビウ=金成隆一 聞き手・金成隆一
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 ロシアに侵攻されて以来、避難民のシェルターになるなどして活動を停止していたウクライナ西部リビウの文化施設が、徐々に運営を再開している。文化人たちには、文化活動を豊かに維持し後世に残すことがロシアへの抵抗の「最前線」だという意識がある。

 ポーランドなどへ脱出する際の経由地になっているリビウでは、市内の文化施設28カ所が避難所になってきた。新たに来る避難民の数がピーク時より落ち着いたこともあり、劇場やミュージカル教室、図書館、コンサートホールなどが活動を再開し始めている。

 3日、市立芸術センターでは50人ほどが歴史映像を見ていた。題材は、1932~33年、スターリン体制下のソ連で起きたウクライナの大飢饉(ききん)「ホロドモール」。多くの人々が餓死したとされる。ウクライナから作物が持ち去られるなどして引き起こされたものだったとの見方が強い。

 センターではロシアによる侵攻の可能性が伝えられるなか、あえてロシアの隣国として生きる意味を考えるために上映会を計画していた。侵攻で延期となっていたが、この日、ようやく実現できたという。

 センター長のラム・ムツコさんは「侵攻が始まって以降、私たちは文化活動の機会を奪われてきた。そんな現実に抵抗するためにも、文化活動を再開する必要があった。やっと平常時の6割ぐらいまで活動水準を戻せた」と話す。

 この日は、代表的な文化施設「リビウ・オペラバレエ劇場」にも観客が集まった。4月の運営再開以降、3日連続での公演。劇場スタッフによると、通常の収容人数は1千人超だが、地下シェルターに入れる263人に上限が設定されている。

「文化絶やしてはいけない」姿勢に共感

 実際、2日の公演中には空襲

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