食品添加物を散布→花粉飛びにくいスギに 人と環境に優しい開発進む

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小堀龍之
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 花粉症の原因になるスギの花粉を飛ばさないようにする薬剤の開発が進んでいる。環境への影響が小さい食品添加物から作った薬剤を、ドローンやスプレーを使ってスギの木にかけることで実際に花粉を減らす効果も確認されている。

 静岡県浜松市で2021年9月、プロペラを8個持つドローンからスギの木計30本に向かって薬剤が振りかけられた。この実験に使われたのは、東京農業大の小塩海平教授が民間企業と共同で開発したスギ花粉低減剤「パルカット」だ。

 小塩さんらが、菓子やパンにも使われる食品添加物「トリオレイン酸ソルビタン」をもとに開発した。これまでの実験で、スギに散布すると雄花が茶色くなって枯れ、翌春の花粉が9割減る効果が確認された。農薬としての登録も済んでいる。スギの葉などへの悪影響はみられず、ヒノキにも効果があるという。

 課題は散布コストだが、ドロ…

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