警察署内の自分の引き出しから覚醒剤 所持容疑で警部補を現行犯逮捕

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 警察署内にある自分の机の引き出しに覚醒剤を所持したとして、警視庁は10日、浅草署(東京都台東区)の警部補、中川一政容疑者(51)=東京都足立区西綾瀬2丁目=を覚醒剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕し、発表した。中川容疑者は同署で暴力団などを取り締まる組織犯罪対策課の所属。

 人事1課によると、浅草署内の中川容疑者の事務机の引き出しを10日午前、本人立ち会いのもとで開けたところ、微量の覚醒剤がみつかった。中川容疑者は所持を認めた上で、「(覚醒剤の)簡易検査の教材に使おうと思った」と供述しているという。ただ、人事1課は「教材に本物の覚醒剤が使われることはない」と説明している。

 中川容疑者は1993年に警視庁に採用され、暴力団対策や薬物事件などを扱う組織犯罪対策部門に10年以上所属し、薬物捜査の経験もあるという。今年3月に中川容疑者が覚醒剤を持っているとの情報が寄せられていたといい、人事1課などは今後、入手ルートを詳しく調べる方針。

 警視庁の大嶌(おおしま)正洋・警務部参事官は「極めて遺憾。捜査を徹底して明らかになった事実に基づき厳正に対処する」とコメントした。

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 東京地検は6月10日、中川警部補の覚醒剤取締法違反(所持)容疑について不起訴処分とした。