肩に刻み込まれた「ヒトらしさ」 チンパンジーやニホンザルとの違い

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鈴木智之
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 難産の原因になる赤ちゃんの肩について、リスクを低くするヒト特有の仕組みがあることを、京都大学などの研究チームが見つけた。出生が近づくと、肩幅の成長が緩やかになり、出生後にはそれを補うように急成長するという。12日、米科学アカデミー紀要に発表する。

 研究チームによると、ヒトの広い肩幅は、安定した二足歩行や狩りのためにものを遠くへ投げる際などに必要な特徴だ。一方、ヒトの骨盤は小さく、産道も狭いため、肩幅が広いと出生時の難産につながるという。同じく難産の原因になる大きな頭は、頭蓋骨(ずがいこつ)を柔らかい状態に保つことで、リスクを減らしていることがわかっていたが、肩については解明されていなかった。

 チームは胎児から成人まで81の骨格標本をCT(コンピューター断層撮影法)で計測。この結果、ヒトでは出生が近づくと、肩幅に関係する鎖骨の成長が減速する一方、出生後には成長が加速することを発見した。体の幅をなるべく細くすることで、産道を通りやすくしているとみられる。

 比較のために調べたチンパン…

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