行かないと見えない国会議員の資産公開 デジタル化時代に週5人のみ

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東郷隆、小寺陽一郎、畑宗太郎
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 昨年10月の衆院選で当選した衆院議員の資産報告書が11日、公開された。ただ、閲覧場所は東京・永田町の1カ所だけでネット公開はない。制度ができて今年で30年。デジタル化に取り残されたかのようなアナログな姿に、議員事務所からですら「これで資産公開と言えるのか」と戸惑いの声が漏れる。

 公表された「資産等報告書」には昨年10月31日時点の議員名義の土地や建物、株式などが記されている。公開する制度は1992年に「国会議員資産公開法」が成立して翌年始まった。「政治とカネ」の問題で政治不信が高まったことがきっかけで、目的は「議員の資産の状況等を国民の不断の監視と批判の下におく」ことだった。

 そうであれば、誰でも自由に見られそうだが、実際はそうなっていない。閲覧場所は全国で唯一、東京・永田町の衆議院第1議員会館だけ。首相官邸と道路を挟んで隣り合う建物の地下1階、議員課の隅に閲覧スペースがある。全国どこに住んでいても、閲覧するにはそこへ足を運ぶしかない。衆院事務局によると、訪れるのは週に5人ほどで、東京都在住の人が多いという。

 今春、閲覧場所を記者が訪ね…

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