プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が10日に完全試合を達成した。ドラフト1位ながらプロ1年目に1軍の試合には登板させないなど佐々木投手をじっくりと育ててきたチームの方針を、新入社員と毎年向き合うビジネス界はどう見るのか。企業の採用担当者や専門家に聞いた。
「1年目は目立たなくても、じっくり力をつけて3年目で活躍する社員もいる。新卒の成長には時間がかかる前提で向き合う必要があるのは企業も同じ」
アルバイト情報などの人材サービスを手がけるディップ(東京)の鬼頭伸彰・最高人事責任者は話す。
佐々木投手は2019年のドラフト会議で、4球団が1位指名で競合した末に千葉ロッテへ入団。高卒ながらすぐにプロで通用するとも言われたが、1年目は体作りに専念するなど、チームは佐々木投手を長期的な視野で育成してきた。
鬼頭さんは「会社の目先の利…