10日投開票されたフランス大統領選で、過去に政権を担ってきた中道の左右の2大政党が大惨敗を喫した。両党とも5年前に続く1回目投票での敗退で、とりわけ共和党(中道右派)は新参の極右候補にすら及ばなかった。両党の終幕の可能性さえ示している。(パリ=疋田多揚、金成隆一、野島淳)
「私は二正面で戦わねばならなかった。一つは大統領と。もう一つは極右と」。共和党のバレリー・ペクレス氏(54)は10日夜、集まった支持者らの前で、用意した紙を力なく読み上げた。
得票率はわずか4・78%。シラク、サルコジ両元大統領が輩出した伝統政党は大統領の座から15年間、遠ざかることになった。
「古い政党の時代は終わってしまった」
ペクレス氏はもともと穏健派…
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