巨大な「桜餅」が満開に 40年の月日が育てた4千本が咲き誇る
阿久沢悦子
長野県松本市の弘法山(こうぼうやま)古墳の桜が見頃を迎えた。全長66メートル、高さ約50メートルの古墳全体を覆うように約4千本のソメイヨシノ、オオヤマザクラ、コヒガンザクラが咲き誇る。約40年の月日をかけて「巨大な桜餅」になった古墳を訪ねた。
弘法山古墳は3世紀末ごろの築造で、東日本最古級の前方後方墳とされる。私立高のグラウンドの造成に伴い、1974年に発見された。
76年に国史跡に指定。ただ、当時は外来種のニセアカシアの木で覆われて野犬がうろつき、近づきがたい場所だったという。
「桜の名所にしたい」と市民が動く
転機となったのは、松本アル…
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