ウクライナ危機、世界で招く穀物価格高騰 「パンがぜいたく品に」

有料会員記事ウクライナ情勢

カイロ=武石英史郎、ドバイ=伊藤喜之 初見翔
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 ロシアのウクライナ侵攻が長引くなか、世界の穀物価格が高騰し続けている。国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した3月の主要食料価格指数は過去最高値を更新。とりわけロシアとウクライナが主要生産・輸出国となっている小麦をめぐり、供給不安が各地で広がっている。

エジプト「小麦は政府に売るように。違反者には……」

 世界最大の小麦輸入国であるエジプトは、小麦農家に対して、小麦を政府に売るよう強制し始めた。

 エジプトで食糧調達を担う供給・国内通商省は3月16日、農家に対して、収穫した小麦の6割以上を政府指定業者に売るよう義務づけ、残った分も政府系以外への販売を禁じる政令を出した。違反者には禁錮6カ月~2年と罰金を科す厳しい内容だ。モセルヒ供給・国内通商相は「食糧安保は国家の責務。ある程度の強制はやむを得ない」と述べた。

 農家に対しては、小麦150キロ当たり65エジプトポンド(約440円)の奨励金を出し、買い取り価格を885エジプトポンド(約6千円)に引き上げるとしているが、急騰した国際取引価格よりもかなり安い。

 農家の反応は冷淡だ。カイロ…

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