熊本地震で気づいた「予習」の大切さ SKE48の井上瑠夏さん

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 震度7の揺れが4月14日と16日に連続して襲った熊本地震から6年。アイドルグループ「SKE48」のメンバー井上瑠夏さん(20)は当時、中学3年生で、熊本県内の自宅で被災しました。「当たり前のことが当たり前ではなくなる」と気づいた体験や、普段から用意している防災グッズについて聞きました。

 ――最初の地震は4月14日午後9時26分でした。

 自宅の1階の自分の部屋で受験勉強していました。初めて、すごく大きな地震を経験したので、家族全員びっくりして、私も怖くて怖くて……。食卓にいた両親の元に行くと「机の下に隠れて。ヘルメットかぶって」と言われました。私とお兄ちゃんは自転車通学用のヘルメットをかぶり、机の下に隠れました。

 2回目の16日(午前1時25分)の地震は、自宅2階で寝ていたときでした。用心のためベッドの横に置いておいたヘルメットをかぶって下に降りました。階段にはヒビが入り、「大変なことが起きているんだ」と気づきました。1階ではお母さんに「犬を抱っこして外に逃げて!」と言われ、当時飼っていたシーズー2匹を両脇に抱え、外に出ました。

 真っ暗な中、自分が住んでいた場所が全部揺れていたので「この世が終わるんじゃないか……」と思うトラウマになる光景でした。

 ――どのように避難しましたか。

 両親の車で公民館の避難所に…

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