耶馬渓崩落から4年 中津市で追悼式 「教訓伝える」と防災研修も

貞松慎二郎
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 大分県中津市耶馬渓町で住民6人が亡くなった大規模な山崩れから11日で丸4年を迎えた。発生現場に立つ慰霊碑の前で、奥塚正典市長をはじめ市幹部職員や遺族、地域住民らが犠牲者を追悼。市役所では防災研修会があり、課長級以上の職員と防災士ら約100人が防災意識を高めた。

 山崩れは2018年4月11日未明に発生。集落の裏山が幅約160メートル、水平距離約220メートルにわたって崩落し、約13万立方メートルに及ぶ土砂が住宅4棟をのみこみ、21歳から90歳までの6人の命が失われた。復旧工事中の事故でも1人が亡くなった。市は19年にこの日を「中津市の防災を考える日」と定めた。

 復旧工事は20年3月に完了。犠牲者の名前が刻まれた慰霊碑に献花した奥塚市長は「このつらい経験を忘れることなく、教訓として後世へ伝えていく。二度とこのような災害で犠牲者が出ることのないよう、防災・減災に取り組んでいく」と述べた。母親と弟を亡くした市社会福祉協議会事務局長の岩下一行さん(53)は取材に「もう4年か、早いなと思う。災害を機に、地域住民の自然を見る目が変わり、危険箇所に敏感になった」と話した。

 防災研修会では、大分地方気象台の職員が気象庁ホームページの見方や中津市の気候特性などを解説した。貞松慎二郎