なぜ長野だけ?あの政治家に聞いた 進まない県議の資産ネット公開

有料記事

小寺陽一郎 畑宗太郎 東郷隆
[PR]

 政治力を利用して不正にお金をためてはいないか。そのチェックができるように、国会議員だけでなく、都道府県議の資産はルールに基づき公開されている。ただ、デジタル化の時代にもかかわらずネット公開しているのは全国で長野県だけ。ほかの都道府県では、役所などに足を運ぶしか閲覧する方法がない。なぜ長野だけなのか。

デジタル庁が創設された今でも、都道府県議の資産のネット公開が進まないのはなぜなのか。取材を進めると、とある「理屈」が見えてきました。

 衆院議員の資産が公開された11日。全国で唯一、東京・永田町でしか閲覧できないというアナログぶりが改めて浮き彫りになった。国会議員がそうなのだから、地方議員も同じかと思いきや、調べてみると、20年近く前からネット公開している自治体があった。長野県だ。

なぜネット公開始めた?あの政治家に取材

 県ウェブサイトで「資産等報告書の概要」をクリックすると、県議(定数57)名義の土地や建物の面積、定期預貯金額などの一覧が簡単に表示された。県議会事務局によると、ネット公開は2003年にスタート。「作業はデータを打ち直すだけなので短時間で終わる。不都合があったとは聞いていない」(担当者)という。

 ネット公開はなぜ始まったのか。

 担当者に聞いても詳しく分か…

この記事は有料記事です。残り686文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら