廃校でトラフグ養殖、海なし県の最先端漁業 サバやエビも排水ゼロで

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阿久沢悦子
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 海から遠く離れた「海なし県」の山中にある廃校で、サバやトラフグなどの海水魚がすくすくと育っている。「陸上養殖」と呼ばれ、海洋資源や環境への負荷が少ない、持続可能な漁業として注目が集まっている。

 奈良県天川(てんかわ)村の旧天之川(てんのかわ)小学校には「トラフグ学級」がある。2006年に廃校。かつてのパソコン教室には、直径3・5メートルの円形水槽が二つ設置され、トラフグ約300匹がゆうゆうと泳いでいる。

 重さ1キロ前後に育ったフグは出荷を待つばかり。飼育を担当するのは村集落支援員の下西勇輝さん(27)だ。岡山理科大で養殖に適した水環境を研究していた時、「海なし県のトラフグを育ててほしい」と誘われ、天川村の地域おこし協力隊員になった。

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