担任替わると「引き継がれない」悩み 不登校児家庭の集合知で解決

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金沢ひかり
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 進級を機に担任が替わるなど、最初は不慣れな日々が続く新年度。学校とのやりとりがスムーズにいかない苦労は、不登校の子やその家族も同じです。

 出欠連絡の方法はどうするのか、学用品は購入するのか――。「学校との対話を始めるためのベースにしてほしい」と、不登校の子の保護者や支援者を対象にオンライン交流会や講座を開く「多様な学びプロジェクト(代表・生駒知里)」が、保護者が学校側に様々なやりとりの希望を伝えるためのフォーマットを作りました。

 背景には「不登校の子と学校とのやりとりの方法が、年度の変わり目で引き継がれない」という親の悩みがありました。

「年度替わりは大変」が合言葉

 フォーマット作りの中心になったのは、メンバーの久保田希さん。小学4年生になる自身の子どもも不登校だ。

 「この時期、『年度替わりって大変だよね』っていうのが、不登校の親たちの間での合言葉なんです」と久保田さん。子どもの出欠連絡の方法や、学用品を購入するかどうか、授業の予定を共有してもらうかどうかなど、学校と相談しながら決めていくことが多いにもかかわらず、年度が変わると、情報が正しく次年度の担任に引き継がれないこともあるためだという。

 その大変さを少しでも解消できればと、考えたのがフォーマットづくりだ。まず、同じ立場の親から、学校とのやりとりで困ったことなどの実例や解決策をアンケートで募り、その結果を踏まえてフォーマットの項目を決定した。

 フォーマットには、出欠連絡の方法や、登校を促す学校からの行動についての希望、授業のプリントなどを受け取る頻度や受け取り方法、登校した際に配慮してほしいことなどの項目を立てた。全11項目のほとんどに選択肢を設け、その選択肢から希望をチェックして選べる形にしている。

 その理由について、代表の生…

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