「監督から性被害」告発、映画公開中止に 業界内外から改善求める声

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 3月に公開が予定されていた、性被害を描いた映画「蜜月」の榊英雄監督から、過去に性的関係を強要されたと俳優たちが告発し、直前に公開が中止された。影響が広がる中、榊監督は「強要はなかった」と否定している。ほかにも映画界での性被害の告発が相次ぎ、是枝裕和さんら映画監督や、映画の原作を手がける作家らが性加害の撲滅を訴える声明を発表し、賛同を集めている。

 「蜜月」は家族内の性被害が主題になっている。3月25日に公開が予定されていたが、榊監督の過去の作品に出演するなどした複数の俳優が「性行為を強要された」と告発する記事を同9日に文春オンラインが配信。翌週も文春は、前号で監督が強要を否定した俳優の反論など、複数の俳優の告発を伝えた。

 「蜜月」の脚本を執筆した脚本家の港岳彦さんは、今回の報道前に榊監督による性被害を訴える俳優がいることを知り、榊氏らに事実関係をただすメールを送っていた。港さんは「性被害という重いテーマを扱っている映画。放っておくことができなかった」と振り返る。

 報道を受けて榊監督は「事実であることと、事実でない事が含まれて書かれているが、過去のことをなかった事には出来ない」などとするコメントを発表。「蜜月」のほか、4月15日に予定されていた榊監督のもう一つの新作「ハザードランプ」の公開も中止となった。

 榊監督は8日、朝日新聞の取材に対し、代理人を通じて「一連の報道にあるような性的関係を強要したような事実はありません」とした上で「今回のような騒ぎになったことに関しては、深くお詫(わ)びいたします」とコメントした。

是枝監督らが声明「悪しき慣習を断ち」

 告発を巡る主張は対立しているが、映画界ではこうした問題が起きかねない構造自体をただそうという声が高まっている。

 「蜜月」の件が報じられた後の3月18日、是枝、諏訪敦彦、岨手(そで)由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳の6監督が連名で「映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」との声明を発表した。

 「自らが見過ごしてきた悪(…

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