「大切な家族を守るための備えを」一瞬で奪われた日常、熊本地震6年

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大貫聡子
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 「元気でいるのが当たり前だと思っていた母を亡くし、今その存在の大きさを実感しています」

 14日に熊本県庁であった熊本地震の犠牲者追悼式では熊本県御船町の持田佳征(よしまさ)さん(54)が遺族代表であいさつし、6年前に亡くした母・哲子さん(当時70)への思いを、そう語った。

 2度目の震度7が襲った2016年4月16日午前1時25分の本震。当時、佳征さんは妻、子どもと熊本市内で暮らしていた。自身も被災し、車で近くの小学校に避難。すると父の武久さん(81)から携帯電話に連絡が入った。「かあちゃんがわからん」

 頭が真っ白になった。午前7時半すぎに実家に着くと、消防隊員が哲子さんの携帯電話を鳴らしながら捜索していた。聞けば、武久さんも崩れた自宅の下から消防隊員に助け出されたという。

 「助かっていてくれ」。祈り続けたが、午前9時すぎ、哲子さんはいつも寝ていた仏壇の前で見つかった。

 実家は14日の前震で散乱…

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