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肌で感じるBA.2の猛威 東京の病院長「6波の初期と似ている」

有料記事新型コロナウイルス

聞き手・米田悠一郎
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 まん延防止等重点措置が全国で解除されて3週間余り。各地で新型コロナウイルスの感染が再び広がっています。重症から軽症までの患者を受け入れるなかで危機感を強めている昭和大学病院東京都品川区)の相良博典(さがら・ひろのり)病院長に、いまの状況を聞きました。

 ――厚生労働省のデータでは、20代の新規感染者の割合が3月下旬になって増えています。この状況をどう見ますか。

 年末から始まった「第6波」の初期とよく似ていると思います。

 第6波は、まず家庭内で広がりました。その後、高齢者に広がり、高齢者施設での感染も拡大してしまいました。

下がらない入院者数

 ――第6波で入院したのは高齢者が多かったのですか。

 2月は高齢者がほとんどを占めました。

 重症者は多くありませんでしたが、その分、介護が必要な人が多く、看護師がつきっきりになりました。

 回復すれば別の病院に移ってもらい、新たな重症者を受け入れる役割が求められていますが、うまくいきませんでした。

 ――落ち着いたのは3月半ばでしょうか。

 はい。高齢者の転院先が見つかり、新規感染者や入院者も減りました。

 ただ、3月下旬になり、入院者の数が下がらなくなりました。若い人の感染が増えたからです。

BA.2、基礎疾患なくても

 ――オミクロン株の別系統「BA.2」が目立ってきた頃ですね。

 昭和大学病院では、3月2日以降、ウイルスの株がどの種類かを調べています。

 3月半ばを過ぎると、新規感染者の8割がBA.2に。4月8~11日に感染がわかった入院者はすべてでした。今後も増えていくだろうと思います。

 ――BA.2は感染力が強いとされていますが、どう強いのでしょうか。

 感染した人の多くがワクチン

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