今年の中日ドラゴンズはひと味違う 数字が示す「ラッキーエイト」

中日ドラゴンズ

山田佳毅
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 プロ野球・中日ドラゴンズの調子が上向きだ。13日の阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)では、延長十回に大島洋平選手の決勝打で、今季2度目のサヨナラ勝ち。3カード連続で勝ち越しを決めた。貯金「2」は2020年の秋以来。14日も勝てば、早くも今季2度目の4連勝となる。

 好調のカギは、昨年を上回る「粘り強さ」だろう。

 1点差ゲームはここまで9度あり、6勝3敗。開幕直後は競り負ける試合が続いたが、減ってきた。4月1~3日の広島との3連戦は、すべての試合で1点差ゲームをものにした。

 「うちは投手を軸にして戦うチーム」と立浪和義監督が言うように、大崩れしない投手陣の強みを今季も発揮している。防御率3・02(13日現在)は、広島、ヤクルトに次ぐリーグ3位だ。

 一方、今季の8勝のうち、先発投手に勝ち星がついた試合は三つのみ。中継ぎの清水達也投手が、白星をすでに三つ挙げた。試合に勝った後で、立浪監督が「先発投手に勝ちをつけたかった」と話すこともしばしばだ。

 打線は絶好調というわけではないが、急所の場面で効果的な安打が出ている。今季は「ラッキーセブン」ならぬ、不思議な「ラッキーエイト」現象も。14試合を消化して奪った計50得点のうち、八回の得点は3割を超す17。そして、八回に点を挙げた試合は5勝2敗。やはり、終盤に得点する効果は大きい。

 ファンや観客にとっては、終了まで目が離せないスリリングな展開が多いと言えるが、立浪監督は「もうちょっと早く点を取らないと、お客さんも六回くらいからしか来てくれなくなる。『終盤だけ見に行けばいいか』とならないように、選手にはハッパをかけます」と苦笑する。序盤から投手を楽にするため、打線のさらなる活発化を期待している。(山田佳毅)