第45回路上には隣人や幼なじみの遺体…ブチャの住民「ウクライナ系を選別」

【動画】「虐殺」が起きた街 ウクライナ・ブチャ=国末憲人、竹花徹朗撮影
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 ウクライナでのロシア軍の残虐行為を「ジェノサイド」(集団殺害)とする見方が浮上している。バイデン米大統領が言及するなど、国際社会で非難が強まっている。その焦点は、400人を超える民間人の死者を出した首都キーウ(キエフ)郊外ブチャだ。遺体の検査や生存者の証言に加え、国際的な調査も始まり、その概要が次第に明らかになりつつある。

 1カ月あまり占領したロシア軍が4月初めに撤退した後、ウクライナの首都キーウ(キエフ)郊外にあるブチャの路上にはおびただしい遺体が放置されていた。その映像は世界に衝撃を与え、戦争犯罪やジェノサイド(集団殺害)の責任をロシアに問う動きが広がるきっかけとなった。

「彼の体は後ろ手で縛られていた」

 イリーナ・アリモバさん(47)は、その光景を目にした一人だ。自宅を出て、占領中、ガレージの中でせきもくしゃみも我慢しながら、家族と身を潜めた。あらかじめ用意していた発電機を利用し、飲料水は井戸からくんだ。

 ロシア軍が撤退後、街に出る…

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