広島県など官民でつくる「へいわ創造機構ひろしま」(HOPe)は14日、核兵器廃絶への各国の昨年の取り組みを評価した「ひろしまレポート」を発表した。今年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻についての別冊も出し、ロシアによる「核の恫喝(どうかつ)」が、核抑止力の維持・強化を求める議論と、核兵器の早期廃絶を求める議論をともに先鋭化させ、「核軍縮・不拡散をさらに難しくした」と強い危機感を示した。
レポートは国内外の専門家らが前年1年間の核保有国などの動向を分析し、評価点を付けている。
ウクライナ侵攻は対象期間外だが、レポートの主査を務める日本国際問題研究所軍縮・科学技術センターの戸崎洋史所長のコラムとして論評した。
戸崎氏は、ロシアのプーチン…