立憲民主党が夏の参院選で「比例1300万票」を獲得目標に掲げたことに、「目標が高すぎる」と波紋が広がっている。強気の構えで反転攻勢に打って出ようと党重鎮らが泉健太代表の背を押した。だが、目標設定は結果次第で責任論にもつながりかねない。この戦略は奏功するのか。
「1300万票を獲得目標とし、力を合わせて達成に向けて頑張りたい」
獲得目標は、西村智奈美幹事長が5日の定例記者会見で打ち上げた。記者から1300万票という目標設定の根拠を問われると「昨年衆院選の比例票が1150万票。およそその1割増しだ」と淡々と語った。
言葉とは裏腹に、達成は容易でない数字だ。立憲(旧立憲含む)が獲得した比例票は、「希望の党」騒動から立憲が結党されて臨んだ2017年衆院選は1108万票。19年参院選791万票、21年衆院選は1149万票だからだ。
党内では直近21年衆院選に…
- 【視点】
「ストレッチ目標」という言葉がありますが、目標設定をする場合、簡単に届く数値を掲げても意味がありません。あの手この手でがんばったら届くかもしれないギリギリのしんどいところに設定するのが、よい目標です。 そして、最終目標が何なのかという
- 【視点】
立憲民主党が参院選の目標を達成するには、何が必要でしょうか。朝日新聞社が過去の国政選挙で実施した出口調査から、そのヒントを探ってみました。 出口調査では、支持政党や比例区投票先などを尋ねています。比例区の投票先を「立憲」と答えた