鯨肉郷土料理「100年フード」に認定 山口・長門で記念の試食会

水田道雄
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 捕鯨が盛んだった山口県長門市で、鯨肉を使った郷土料理をふんだんに盛り込んだ「鯨づくし弁当」が完成した。鯨肉郷土料理は3月、文化庁の「100年フード」に認定され、記念の調理・試食会が今月12日、同市の油谷保健福祉センターであった。

 「100年フード」は長く地域で愛された食文化を後世に伝えていくための国の認定制度。長門市の市民団体「長門大津くじら食文化を継承する会」が「南蛮煮」「くじらなます」「くじら汁」の3品を鯨肉郷土料理として申請していた。このほか県内では岩国市の「岩国寿司(ずし)」と「あんこ寿司」も認定された。

 12日は市民約30人がこれらの献立に「鯨カツ」「オーロラソース和(あ)え」「カレーマリネ」などを加え、約2時間で60個の弁当をつくった。

 参加した市内の会社員石川信男さん(70)は「子どもの頃は鯨料理をよく食べていた。家でも作ってみようと思う」。継承する会の藪木則敏事務局長(70)は「商業捕鯨が再開し、市民にクジラの食文化が広まってくれたらいい」と話した。(水田道雄)