零戦や笑う埴輪の3D映像、養蚕文献を公開 デジタル博物館

角津栄一
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 群馬県藤岡市はインターネットで閲覧できるデジタル博物館の公開を始めた。十二試艦上戦闘機「零戦(試作機)」の実物大模型や、6世紀に作られた「笑う埴輪(はにわ)」の3D画像のほか、養蚕教育機関「高山社」の技術書などが公開されている。市ホームページからアクセスできる。無料。

 三つのテーマで構成されており、世界文化遺産富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産「高山社跡」のコーナーでは、「養蚕改良高山社」の創始者・高山長五郎の功績をまとめた「高山長五郎傳」や、高山社の養蚕法「清温育」を記した「養蚕法」などの養蚕技術書が公開されている。養蚕の様子を紹介する動画もある。

 地元出身の偉人に関するコーナーでは、江戸時代の数学者・関孝和、零戦を設計した堀越二郎らを紹介している。岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(岐阜県)で展示されている「零戦」の実物大模型の3D映像も見られる。

 市内で確認された代表的な古墳と埴輪にまつわるコーナーでは、6世紀前半につくられた七輿山(ななこしやま)古墳と、大阪府高槻市にある今城塚(いましろづか)古墳を重ねて比べる画像を公開。今城塚古墳はヤマト政権の重要人物の古墳と考えられている。上空から見た形がほぼ同じ七輿山古墳は、上毛野国において重要な古墳だったと考えられている。

 伊勢塚古墳の石室の壁面は、棒状の片岩と、やや大型の珪岩(けいがん)が一定の間隔で配置された「模様積み」で、その精巧な美しさを細部まで確認できる。(角津栄一)