座敷わらしの温泉宿、再び訪ねた 語り継がれる背景には飢餓の歴史も

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編集委員・小泉信一
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 夜な夜な現れる童子。東北地方、特に岩手県で語り継がれてきた精霊「座敷わらし」である。だが、猿ケ京温泉(群馬県みなかみ町)の旅館にも出没すると聞いて訪ねたのは昨年暮れ。新年企画「あ~湯~Happy!」の取材だった。ICレコーダーに残っていた不思議な声。記者はもう一度、現地を訪ねた。少し前の話になるが、報告したい。

 1月9日の日曜日。JR上毛高原駅から路線バスに揺られ約30分。終点の「猿ケ京」に着いた。周囲はすっかり雪景色である。

 滞在先は前回と同じ、旅館「わらしの宿 生寿苑(しょうじゅえん)」。早速、こんこんと湧き出る無色透明の湯に身を沈める。源泉約60度の硫酸塩泉はさらっとしており、浴槽では41~42度。熱めの温泉好きにはちょうどいい湯加減だ。座敷わらしたちもこの温泉が好きだという。

 湯上がり、主人の生津(なまず)秀樹さん(46)に録音に残っていた声を聞いてもらうと「私も聞くのは初めてです」と驚いた表情。「わらしはいたずら好きなだけに、驚かせようとしたのでしょうか」

「人に出る」 座敷わらしと再会?

 この日も深夜、廊下でパタパ…

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